2020年度3年生配属ガイダンス(生活面)

Tue May 12 15:16:19 JST 2020 (modified: Tue May 12 15:38:47 JST 2020)
views: 685, keywords:

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
   

 「働きやすくアットホームな研究室です」とか書いても非常に嘘くさいので、とりあえず事実を書いておきます。あとまあ、どうしてもこういう文章というのは硬くなりがちですが、実際に所属してみると頑張っている人もユルくやっている人もどちらもマイペースですので、話半分で読んでいただければ幸いです。とりあえず勉強たくさんしたい人は今の学力に関係なく大歓迎です。

研究室の研究テーマ

 確率ロボティクスと機械学習(俗っぽく言うと人工知能)です。使うロボットは移動ロボットとマニピュレータです。詳しくは「2020年度3年生配属ガイダンス(研究紹介)」(上のリンク)をご覧ください。また、 より詳しく知りたい場合は論文リストをごらんください。

研究室のミッション

 論文を書く、学会や学科の課題で発表するということを通じ、学生さんに、文章を正しく読む、調査する、ツールとしての数学を使いこなす、目的に合った実装をする、表現の引き出しを増やす、というような能力・技術を身につけてもらうことを第一のミッションとしています。意識高い系というよりは、もともと黙々と何かを作れる人が多い未ロボの学生さんに、さらに武器を身につけてもらおうというスタンスです。特に書くのでも話すのでも、表現が正確でない人は会社や組織で不正確な情報を流しがちなので、表現の正確さ強化を重視しています。

 第二のミッションは、研究成果を出してレベルの高さや研究室の収入を保ち、第一のミッションを強く推し進めることです。第一ミッションは直接的に所属学生のためになりますが、第二ミッションは間接的で、学生さんの協力が不可欠です。

3年生のミッション

 毎年3年生のうちから研究する人や、共同研究の手伝いやリーダーをやる人が一定数いて、それが理想です。しかし、そこまでグイグイやれないのが普通ですので、3年生のうちは、私の書いた確率ロボティクスの本や、機械学習の教科書から興味のあるアルゴリズムを自分で書いて期末に発表することをおすすめしています。

上田研の生活

ゼミ

 研究室の行事は週一回のゼミだけです。ゼミは数年前からZoomで遠隔で行っていますので、自宅からも参加できます。発表するかどうかは自由なのですが、あんまり発表がないとか、3年生でまだ慣れてないとか、授業がなくて4年生がダレているとか、理由があるときは発表をお願いしています。

連絡手段

 普段の会話にはSlackを使っています。タスク(ポスター発表や卒論、研究等)はBacklogで管理しています。これらも研究室に来ずに研究するためのインフラです。Slackで饒舌ならば研究室にくる必要はありません。

出席やコアタイムなど

 基本的に何も強制していませんが、たまに幽霊になっている人がいないか探してSlackで声をかけています。

研究費の使い方

 基本、研究で必要なものは十万円くらいまでは何でも買えます。書籍は(そろそろ本棚がいっぱいですが)ほぼ無条件で買えます。十万円を超えるとちょっと話し合いになりますが、だいたい要望は通ります。

よくある苦情

 たまに「がんばってるのになんで文句を言われるんだ」ということを言われるのですが、上記ミッションとズレていると言われます。もう勉強ではなく成果が求められるお年ごろですので、「がんばったんだから認めてよ」はナシです。やらなければいけないこととズレて頑張るのは、研究室でも会社でも一般社会でも周囲に多大なダメージを与えます。

 ただ、やりたいことがあるというのはとても良いことですし、学生さんは給料をもらっているわけではありませんので、「楽しいからついやってしまった」という釈明で大抵OKです。しかし、たまに学生さんに、研究室のリソースを使うことを無条件の権利だと思われて逆ギレされるので疲れます。疲れるので事前にここに書いています。

その他

  • 何かやらなかったからペナルティーがあるということはないです(逆にこれが辛いらしいですが)。
  • 合宿等の行事はありません。外資系の企業のように、ミッションに関係ないことはやらないというスタンスです。
  • 合宿はありませんが、学会や共同研究で集団で出張するのが合宿の代わりです。オープンキャンパスや見学対応に駆り出されることがありますがバイト代を出しています。
  • 3年生の机については、空いているところに座るフリーアドレス制です。ただし、共同研究をしている人に対してや、その他必要と上田が判断した場合、3年生でも固定の机を割り当てます。